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ロッカールーム
第25章 21日目…夜…♂&♀
『ひな』とは、昨日とは別の駅で待ち合わせしていた。

またネットで調べて行きたい店があったからだ。

『ひな』が改札口から出てきた、周りを気にしてキョロキョロしながら近づいてきた。

「お待たせしました。」

「行くよ。」

僕の後を着いてくる『ひな』、恋人ではないから並ばないし、手を繋いだりもしない。

『ひな』も心得ているのか、黙って半歩遅れてついてきた。

「今日の課題はここ、先に入って、ローターを選んでいなさい。
後から行くから。
課題がクリアしたら、お前が俺のモノだという証をやろう。」

『ひな』は店を見ただけで固まっていた。
それはそうだ。雑居ビルの二階にあるアダルトショップだった。

外付けの階段があり、入口にも店名が大きく書かれている。
18禁と怪しい貼り紙が壁に貼ってあり、間違えて入る人はいないからだ。

「そうだ、『ひな』まだノーパン?」

「は、はい。」

「よし、いい子だ。行っておいで?」

「ご主人様…今日は電話はしなくていいのですか?」

逆に『ひな』は電話して気を紛らわせたかったのだろう。

「いや、いい。どれがいいか手に取って見てるんだよ。俺が着いたら買うからね。」
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