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契約は継続します──報酬はあなたの身体で【完結】
第26章 【二十六話】出掛けたい場所

■ □ □
玲那と景臣は数日間、ご飯を食べるために外に出る以外はずっとあのマンションの一室に引きこもっている状態になってしまっていた。
出かける時だけ下着と服の着用は許され、帰ってくると強制的に脱がされて景臣が用意したバスローブを着せられた。
そのバスローブというのも、玲那が想像していた物と違っていて、シルクでできたガウンと言った方が近いものだった。シルクということで肌触りも良く、デザインも凝っていてとてもよいものではあったのだが、薄い生地なのでかなり心許ない。
しかし結局、シルクのガウンを着ているのもそれほど長い時間はなく、景臣にすぐにベッドに押し倒されて、脱がされるのが常だった。
それにしても、と玲那は思う。
景臣は玲那の護衛で、契約の時、護衛の報酬は玲那の身体だとはっきり言われたけれど……。
玲那の着ていたあのシルクのガウンも、そして、日々の食事も、だれがお金を出しているのだろう。
そのことが気になってしまい、景臣に与えられる愛撫にも訳が分からず翻弄されるということが少なくなった玲那は、喘ぎながらも景臣に質問していた。
「か……げ、おみ、さん」
「なんでしょうか」
玲那と景臣は数日間、ご飯を食べるために外に出る以外はずっとあのマンションの一室に引きこもっている状態になってしまっていた。
出かける時だけ下着と服の着用は許され、帰ってくると強制的に脱がされて景臣が用意したバスローブを着せられた。
そのバスローブというのも、玲那が想像していた物と違っていて、シルクでできたガウンと言った方が近いものだった。シルクということで肌触りも良く、デザインも凝っていてとてもよいものではあったのだが、薄い生地なのでかなり心許ない。
しかし結局、シルクのガウンを着ているのもそれほど長い時間はなく、景臣にすぐにベッドに押し倒されて、脱がされるのが常だった。
それにしても、と玲那は思う。
景臣は玲那の護衛で、契約の時、護衛の報酬は玲那の身体だとはっきり言われたけれど……。
玲那の着ていたあのシルクのガウンも、そして、日々の食事も、だれがお金を出しているのだろう。
そのことが気になってしまい、景臣に与えられる愛撫にも訳が分からず翻弄されるということが少なくなった玲那は、喘ぎながらも景臣に質問していた。
「か……げ、おみ、さん」
「なんでしょうか」

