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歪んだ鏡が割れる時
第1章 第一章
「綺麗だよ」

彼はその大きな手で乳房を掴み、唇にキスをする。思わず抱きついた私の背中に腕を回し、ブラジャーを外して胸を露にした。

鷲掴みにされた乳房が痛み、強く吸われた先端が全身に熱い痺れを走らせる。

「あぁっ……」

彼の口の中で乳房が形を変えた。舌に遊ばれ、噛まれ、吸われ、激しい息遣いが私を襲った。

背中を手が這い回る。首筋から肩を、脇、乳房を、舌と歯と唇が休む事なく動く。私は文字通り、彼に食べられていった。

膝が敏感な場所を布越しに擦り、私に甘い屈辱を与える。

背中から腰へ下りてきた両手は尻を強く掴み、腹部が舐め回された。

弓のようにしなる身体をしっかりと支え、腰の括れに、恥骨に、荒ぶる獣が喰らいついてくる。

「あぁっ……」

全てが激しく、熱かった。

考える余裕は与えられず、私は、次々と身体に灯されていく炎の行方ばかりを追っていた。

ショーツが剥ぎ取られ、肩に腕が回された。

「透子……」

荒い息がかかり、下腹部を撫でた手が太股の間に入っていく。

「あ……」

その指は、やけにゆっくりと侵入してきた。

「あ……あ……、あ……」

「透子、中が熱いよ」

「あ……」

それは、僅かに動くだけで先に進もうとはしない。焦れったい程、もっと欲しくなる程だった。

「う、うぅ……」

「君を乱したくてね」

指が止まった。

「食べてごらん」

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