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歪んだ鏡が割れる時
第1章 第一章
ひざまずいた松岡は、私の足首を撫で、脹ら脛に触れる。その手は膝の裏を通り過ぎ、太股で止まった。
「透子……」
熱い手が膝の裏を押し上げ、ストッキングが届いていない肌に唇が押し付けられる。
「くっ……」
熱い──。
軽く吸われ、甘い痛みが走った。
「し、シャワーを……」
「そのままでいい」
唇が両足を往き来する度に不安にかられる。
閉じた太股を抱きしめ、頬擦りしている彼をどうしていいかわからずに、ただ必死に立っていた。
何をされるのか怖かった。
けれど、仕留めた獲物を味わう血走った彼の視線が、いつしか私の中の欲望を引き出し、どうしようもなく胸が高鳴っていく。
じっとりと舐め上げてくる熱い舌を、食い入るように見つめた。
音のない部屋に、唇の音が響く。
彼は立ち上がり「透子、私にキスを」と言った。
「さあおいで、私達はもう、共犯者だよ」
「っ……酷い」
なぜ私は、この男にしがみついてしまったのだろう。
背伸びして唇を求めた。侵入してきた舌に舌を絡めた。両頬を掴まれて息を荒げ、彼の肩に手を回す。欲情した魔物の瞳に抗えず、頭をよじってを唇を奪い合った。
いつファスナーを下ろされたのだろう。
ベッドに倒れ込んだ時、私は黒の下着と、ストッキングだけになっていた。
酔いが手伝っていた。
身体の火照りが心を急かす。
「透子……」
熱い手が膝の裏を押し上げ、ストッキングが届いていない肌に唇が押し付けられる。
「くっ……」
熱い──。
軽く吸われ、甘い痛みが走った。
「し、シャワーを……」
「そのままでいい」
唇が両足を往き来する度に不安にかられる。
閉じた太股を抱きしめ、頬擦りしている彼をどうしていいかわからずに、ただ必死に立っていた。
何をされるのか怖かった。
けれど、仕留めた獲物を味わう血走った彼の視線が、いつしか私の中の欲望を引き出し、どうしようもなく胸が高鳴っていく。
じっとりと舐め上げてくる熱い舌を、食い入るように見つめた。
音のない部屋に、唇の音が響く。
彼は立ち上がり「透子、私にキスを」と言った。
「さあおいで、私達はもう、共犯者だよ」
「っ……酷い」
なぜ私は、この男にしがみついてしまったのだろう。
背伸びして唇を求めた。侵入してきた舌に舌を絡めた。両頬を掴まれて息を荒げ、彼の肩に手を回す。欲情した魔物の瞳に抗えず、頭をよじってを唇を奪い合った。
いつファスナーを下ろされたのだろう。
ベッドに倒れ込んだ時、私は黒の下着と、ストッキングだけになっていた。
酔いが手伝っていた。
身体の火照りが心を急かす。