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歪んだ鏡が割れる時
第3章 第三章
両手で髪を掴み、胸を突き出し、秘肉で指を咥えて腰を振る。切なく彼を見つめる目に、妖しい誘いの光を混ぜる。

「いいよ、透子、もっと私を誘って」

「あぁ……あぁダメぇ……ダメぇ、あぁあぁ、ああぁぁっっ!」

しゃがみ込んだ彼が、指を抜き取り、舌をかぶせた。

「あぁ……そんな……そんな……あ、あ、いや、あっあっあぁぁん……」 

全てを映しだしていた。

濡れて妖しく光る陰部が、尖った舌で舐め回される。透明な糸が舌先で操られ、花びらを揺らし、蕾の先にたどり着く。
唇に吸われ、歯を立てられ、舌が挿れられるのが見えた。

鋭い男の目と見つめ合い、薄く笑んだ私は、彼の舌と唇の攻めに耐えきれず、昇りつめて悦楽に震える女の姿に目を凝らした。

「あぁっ、あぁいい、い……いや、あぁぁっ」

手首に巻かれた真紅のネクタイ。黒のストッキングをガーターベルトで留め、惜しげもなく恥部を開いて男の口づけを乞う。

淫らで卑しい、夫の知らない私がそこにいた。

「我慢できないよ透子」

私を抱き上げ、ベッドに運んだ松岡は、着ていた物を脱ぎ捨てると、私の両手を自由にした。

強く抱き合い、唇を奪い合う。
一時も離れたくない。

乳房を噛まれる痛みが永遠であってほしい。早く一つになりたい。

「透子……欲しがってくれないか」

見つめ合い、また、舌を絡ませる。

自ら膝を開いた。

「きて……」

「もっと」

蜜口に肉塊があてがわれた。

「浩之さん、早くきて、早く欲しい」

「それから?」

じれったかった。

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