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秘薬が教えてくれた愛
第1章 若返りの「秘薬」
 太陽が昇りきった頃、ヴィルヘルムはレーナがいるであろう居間に向かうが姿がない。確かにここへ来ていたはずだ。ヴィルヘルムはそのままレーナを探し、家の中の部屋を探し回る。
 するとヴィルヘルムがいた部屋の奥に彼女の金色の髪が見えたのでそちらに向かうと、そこには金色の髪の幼い少女がいた。

 床にへたり込み、ブカブカの衣をつけて狼狽えているその顔にヴィルヘルムは嫌な予感がした。試しに彼女の名を呼ぶと、みるみるうちに少女のアメジストの瞳から雫が零れ出した。少女はヴィルヘルムに駆け寄るとブカブカの衣はスッポリ抜けてしまい、全裸となった少女が抱きついてきた。少女はヴィルヘルムの名を呼びながら泣いていた。おろおろしながらヴィルヘルムは少女の背中を撫でている。レーナが泣いたときはいつもそうしているように。とにかく少女を落ち着かせなければとヴィルヘルムは思った。

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 少女はレーナだった。どうやら割れた小瓶の中身はその色から若返りの薬のようで、彼女は心はそのままに体だけが幼くなっていた。ヴィルヘルムは自分のシャツを彼女に着せて、長い髪の毛をまとめいた紫色の飾り紐をベルト代わりにした。手足が細く、体つきも華奢となったレーナは、ようやく落ち着きを取り戻したのか、自分の体を眺めていた。その姿をヴィルヘルムは複雑な気持ちで眺めていた。体つきは少女だが溢れる色気はやはり相応のもので、奇妙なバランスのその危うさに心を奪われていた。
 試しにと、ヴィルヘルムの指がレーナのうなじを掠めると、途端に甘い吐息が漏れた。付き合いが長い分馴れ合ったレーナの肌はそれをしっかり記憶していたようだ。
 張りのある象牙色の肌をくるくるとなぞりながら、ヴィルヘルムはレーナの髪を結わえるふりをしてうなじに唇を落とす。レーナの体がびくりと震え、肌はたちまち赤に染まる。背後からそっと乳房を手のひらでつつむと、ささやかな膨らみがあって、固くしこった乳首が起ちあがっていた。こんな小さな体でも、やはり女とヴィルヘルムは口角をあげた。レーナはすでに体が火照りはじめ、息も絶え絶えとなっている。体の力が抜けたレーナを両手に抱き、ヴィルヘルムは寝室へ向かった。
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