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お礼の時効
第5章 あなたは私が守ります、ずっと

午前中の取り調べを終えて、浅野は執務室の机に向かい昨夜のことを思い出していた。
帰宅すると、ソファの上で春季が部屋着と思われる黒のロングワンピースを着て眠っている姿があった。
思い出すだけで口元が緩む。眠る春季の枕元に近づき、長い黒髪の一房を手に取り、それを指でもてあそびながら寝顔を眺めていた。
ほっそりした頬を指の背で撫でると、それが心地よいのか、眠っている春季が微笑みを浮かべ、うわごとで自分の名を呼んだことに浅野は堪らなく愛おしさを感じていた。
「またあなたを好きになってしまいましたよ、春季……」
浅野の胸に締め付けられるような痛みを感じた。
春季を想うといつも感じる胸の痛み、甘いようで切ない痛みだった。
あの寝顔をいつまでもそばで見ていたいと、浅野は思った。
帰宅すると、ソファの上で春季が部屋着と思われる黒のロングワンピースを着て眠っている姿があった。
思い出すだけで口元が緩む。眠る春季の枕元に近づき、長い黒髪の一房を手に取り、それを指でもてあそびながら寝顔を眺めていた。
ほっそりした頬を指の背で撫でると、それが心地よいのか、眠っている春季が微笑みを浮かべ、うわごとで自分の名を呼んだことに浅野は堪らなく愛おしさを感じていた。
「またあなたを好きになってしまいましたよ、春季……」
浅野の胸に締め付けられるような痛みを感じた。
春季を想うといつも感じる胸の痛み、甘いようで切ない痛みだった。
あの寝顔をいつまでもそばで見ていたいと、浅野は思った。

