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小田桐菜津子と七つの情事
第5章 五人目の戸惑い
「ほら、ココ…クリ…」
ぼくは意地悪な声を出してる。
「や、やぁ…」
彼女は顎を引いて、嫌々をする。
それに構わず、そのはち切れそうなボタンを…刺激する。
クリッ…、クリッ…。
「あぁ…、はぁぁっ…!!!」
びくん、びくん。
クリの前のくぼみをさすりながら、その小山を撫で上げると、彼女の腰が跳ねるのが分かる。
こんなに…、って思う。
女のひとって、こんなに深く感じるもんなんだ。
おどろきと、そしてそれを与えているのが他ならぬ自分自身であることに、腹の底から深い歓びが浮かび上がってくる。
「やが…み、くん…。ダメ…ダメだよ」
その声にたまらず、彼女の胸に顔を埋める。
「八朔さん…八朔さん…」
好きだ、と喉元まで言葉が競りあがってきて、必死でそれを飲み込んだ。
こんな、誰とも知らないひとに、そんなことを口走るのは間違っているーー、そう思った。
そんなぼくの気持ちを見透かすように、八朔さんはぼくの身体にしっかりと抱きついてきた。
「ゴメン、わたし…はぁぁ…もぅ、もぉっ!」
そう言って、彼女は弓なりに身体を反らせた。
クリを刺激するぼくの指が、深くそれを捉える。
あぁ、八朔さん。
逝ってしまうんですね。
ぼくの指で。
ぼくのつたない手で…。
絶頂に身体を震わせる人の、そのトロけた谷間に激しく手を擦りつけて、彼女のエクスタシーを支える。