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小田桐菜津子と七つの情事
第5章 五人目の戸惑い
そしてぼくにはもう、時間がないことが分かった。
八朔さんもぼくも、おしまいに向かって走る。もうすぐそこがゴールなんだって、クリアに分かった。
「い、一緒にっ」
八朔さんが声をかけてくれる。
彼女はぼくの胸に体重をかけ、腰から重心を抜く。
途端に軽くなった彼女の腰めがけて、ぼくは小刻みな激しいピストンをする。
割れ目からクリへ。
亀頭裏で彼女を激しくコスりたてる。
その激しさはそのまま自分の快感になって、この身に返ってくる。
あぁ。
もう、ダメだ。
「やがみくっ!」
「八朔さんっ!」
ぼくらは大きな声で互いの名を呼びながら、絶頂した。
激しく咳き込むように何度も精子が吐き出され、彼女は身体をビクビク震わせながら、ぼくにもたれかかってきた。
ぼくは細い身体のその人をしっかりと受け止めた。
両手で肩を抱いて、離さなかった。
このまま迷子にならぬように。
このまま消えてしまわないように。