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小田桐菜津子と七つの情事
第6章 痛みを覚えた六人目

私は振り返ると、何も言わずに女の手を取り、ベッドに押し倒した。
そしてズボンを脱ぎ、下着を下ろした。
何も言わなかったのは他意があるわけではなかった。文字通り、何かを言う、必要がなかったからだ。あるいは言葉にできないことがあった、と言うべきか。
上に着たシャツも脱がないまま、ベッドに仰向けになってい女の太ももを両手で開いた。
そして、自らの硬く勃起した性器を片手で支え、女の性器の裂け目の中に、ゆっくり挿入した。
女は身を硬くし、いや、とかだめとかの、形ながらの拒絶の言葉を口にしていた。いや。口にしていた気がする。なに、構うものか。私は私を守ることに忙しいのだ。
女の膣中(なか)は、ずいぶん使っていないにもかかわらず、よく濡れていた。私を一息に奥まで受け入れて、こちらの腰の動きに従順に反応した。
鋭い快感が、ペニスを伝って走ってくる。
亀頭のくびれは、女の膣壁をかきむしった。
女は快感と絶望の入り混じった声を上げていた。
私はその声をシャットアウトした。
自分のペニスの声だけを聞くよう、務めた。

