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小田桐菜津子と七つの情事
第7章 最後の情事
したいの、なっちゃん…?
その言葉が喉の奥に詰まって、出てこない。
しようか、久しぶりに。
軽く、そう言えたら。
けれどぼくの言葉は、喉から出て行く前にみんなカチコチに凍ってしまい、何も伝えることが出来ないでいた。
妻の手が、ぼくの勃起をやさしくマッサージする。
目を閉じて、身体の力を抜いた。
だんだんモノが考えられなくなってゆく。
妻の手は、いつしか他の誰かの手になっていくような。
任せてしまおう。
このまま、流れのまま。
そう、思った。
なっちゃんの手が、浴衣の前を割って、中に入ってきた…。