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小田桐菜津子と七つの情事
第7章 最後の情事
あぁ…。
ぼくたちは互いに腰を揺すりあい、結合した互いの性器を刺激しあった。
鋭い快感が腰の奥から響き出してきて、ぼくの理性を押し潰す。
「あぁ…そう…小田桐くん…そうよ」
彼女は小さく声をあげる。
「赤ちゃん…作ろう…私、あなたの赤ちゃんが欲しいの」
ぼくは一瞬、確かにひるんだ。
何を言っている、そう思った。
けど次の瞬間には、それに完全に納得していた。
確かにそれが正しいことなのかもしれない。
ぼくたちはそろそろ次のステージに行くべきなのかも。
「菜津子…」
ほくは久しぶりに、妻の名を呼び捨てにした。
「おいで…」
ぼくの下腹の上に背を伸ばしている彼女に両手を伸ばし、妻の上半身をこちらに倒させる。
ぼくの胸と彼女の胸が重なる。
彼女を、抱きしめる。
「ずっと…そばにいるよ…菜津子」
うん、とうなずく彼女の頬から、熱い雫がぼくの肩にこぼれる。