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小田桐菜津子と七つの情事
第7章 最後の情事
激しいピストン。
互いの性器がはじけそうだ。
あぁ。菜津子。
「菜津子…菜津子…大好きだ!
あぁっ!!!!!!!」
「あたしも、あたしもっ!」
そう言いながら、ぼくは激しく射精した。
彼女のすぼまる膣の中に、すごい勢いで、精液が解き放たれるのが分かる。
なんて快感だろう。
そして…不思議な感動が押し寄せる。
何もかもがすぅっと遠ざかって、世界はぼくと妻のふたりだけになった。
あぁ、神様。
なぜか不意にそんな頓珍漢な言葉が脳裏をかすめる。
ぼくの妻は、ファム・ファタール(運命の女)でした。
こんなひとだと、今まで知らずにいました。
ありがとう。
このひとに巡り合わせてくれて。
全ての男の人生を変えてしまうような、ファム・ファタールが、自分の妻であったことに、間抜けなぼくはたったいま、気づいた。
あぁ、神様。
彼女の膣はまだまだ熱い。
ぼくはいましばらく、この運命の女のなかにいよう。
そう、思っていた。
だってここがぼくの場所だから……。