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小田桐菜津子と七つの情事
第3章 甘い舌の三人目


指を、二本にする。
中指と人差し指をそろえて、もう一度、彼女を貫く。
力を込めて。
膣の最深部に。

彼女の背筋が伸びる。股間を、大きく開いてしまう。
髪の先が身体に合わせて震えている。
そろえた二本の指先が、深く、深く差し込まれてゆく。
一番奥まで届いたら、余計な小細工はせず、ただ、小刻みにその奥の壁を突く。

ずん、ずん、ずん、ずん。

強い力で貫かれると、彼女の身体全体が引きつる。そして小さく震えながら硬直する。もう壁をつつくこともせず、ただ、力いっぱいに彼女の奥を二本指で突き刺す。

(くむんんんんんんんんんんんんんんんっ)
彼女は唇をきつく噛んで、喉の奥で声を絞め殺した。
ぼくも荒くなりそうな息を止めて、なにひとつ音を立てずにいた。
今日初めて会った八朔さんというこの女性は、映画館の中で、最初のエクスタシーを迎えた。


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