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小田桐菜津子と七つの情事
第3章 甘い舌の三人目
(ここで、指先、動かしちゃってもいい?)
ワザと耳元で言葉にする。
当然彼女は首を激しく横に振り、拒絶の意を伝えてくる。
それと同時に。
中指の第一関節を曲げ伸ばしして、彼女の奥を激しくかき回す。
(くんんんんんんんんんんんんん、、、、、、、、、、、、、、)
切ない声が漏れる。
ホテルのような密室でなく、映画館の暗闇、だけど公衆の面前で、膣内をかき回される。
身体に直接与えられる快楽と、頭で感じる羞恥。
それが彼女の中で処理不能な刺激となって、理性を溶かす。日常を消し去る。
彼女は下唇を強く噛んで、声が漏れないように踏ん張っている。鼻息が、ヤバいくらい荒い。
(逝っちゃいそうなの?)
お耳に問う。
首を振る彼女。
それは、まだ絶頂には遠い、の意味でなく、もう耐えられない、の意味であると解釈した。
恥ずかしさに耐えられない。
気持ちよさに耐えられない。
頭がおかしくなりそうな興奮に、耐えられない。