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運命の恋人
第2章 昌希
俺は、父さんと血のつながりがない。
小学校の頃から、薄々と感じてはいた。
兄貴と父さんはそっくりなのに、俺は全然似てない。
それは母さんに似てるってことなんだろうって、自然に思ってた。
子供の頃、何故か仏間が怖くて、1人では入れなかった。
仏壇の中には沢山の位牌があって、仏壇の前に置かれた小さな座卓の上には花と、線香立てと、沢山の写真。
知らない人たちの写真が全部コッチを見ているようで怖かった。
そんな恐怖心が消えてからも、仏間に入る用事も無かったし、入らなくても困る事はなかったから、普段入ることもなかった。
中2の時、学校から帰ると、お帰り〜という母さんの声が、仏間から聞こえた。
ガラっと引き戸を開けると、母さんが仏壇にお茶とお菓子を供えて、花を活けていた。
線香の匂いが漂った。
小学校の頃から、薄々と感じてはいた。
兄貴と父さんはそっくりなのに、俺は全然似てない。
それは母さんに似てるってことなんだろうって、自然に思ってた。
子供の頃、何故か仏間が怖くて、1人では入れなかった。
仏壇の中には沢山の位牌があって、仏壇の前に置かれた小さな座卓の上には花と、線香立てと、沢山の写真。
知らない人たちの写真が全部コッチを見ているようで怖かった。
そんな恐怖心が消えてからも、仏間に入る用事も無かったし、入らなくても困る事はなかったから、普段入ることもなかった。
中2の時、学校から帰ると、お帰り〜という母さんの声が、仏間から聞こえた。
ガラっと引き戸を開けると、母さんが仏壇にお茶とお菓子を供えて、花を活けていた。
線香の匂いが漂った。