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「また おいで」
第6章 感覚
誰も気づかなかったのではない。
気づかないフリをしていた訳でもない。
この時を待っていたのだ。
(みんな、、、仲間だったの!?)
やっと理解できて
目に熱いものが込み上げてくる。
(誰も助けてはくれない。。。
味方は、一人もいない。。。)
そう悟って、グッとこらえる。
それでも体の震えは止まらない。
何が起きたのか
どんな状況に置かれているのか
もう考えたくない。
思考回路も止まって
すべてが鈍くなれば楽なのに、
感覚だけはどんどん研ぎ澄まされていく。
思わず歯を噛み締める。