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「また おいで」
第6章 感覚

小刻みに震える私の顔を、
口を覆っている手が優しくなだめる。
紳士っぽい暖かく優しい手。
ずっと息が苦しくないようにしてくれていた。
たぶん頬にあてられたら
トロンとなってしまいそう。
(どうしてこんな人が、、、)
この優しい手に、
つい救いを求めてしまいそうになる。
粗暴なヤツだったら噛みついてやるのに
(この手じゃ... ムリ。。。)
少し体温が戻っていく気がした。
(目隠しをした人はどんな人だろう・・・)
ふと思ってしまった。
わたしの変化を見計らうように
誰かがそっと髪をなでる。

