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よくある恋愛モノ 〜見えない心〜
第2章 重荷



「こないだみたいに、俺が脱がせてやろうか」



からかうように目を細めた凪に



「っ……結構です!」



慌てて断りを入れると美和は自ら服を脱ぎ始めた



“な、なんでこんなことしてるんだろ私……”



上半身下着姿になった時、恥ずかしさにふと手を止めた

したくないわけじゃない

でもやっぱり怖い

あの幸せを感じることが−−−



「それがお前の“脱ぐ”か」



動かなくなった美和を凪が後ろから抱き締める

彼女とは反対に全てを捨て去った凪の素肌が温かった



「明るい…から……恥ずかしい……」

「関係ないだろ」



笑って美和の首にキスをしながら、凪の手は胸を責め始める

美和の身体が微かに震えた



「や……」



少し抵抗するように身を捩っても、男の力にかなうはずもない

美和は観念して彼の動きに身を委ねた

自分を包み込むその広い肩

逞しい胸

力強い腕



“いつの間に……”



ついこの前まで二人とも子供で、背も自分の方が高くて。

中学で少し疎遠になってから、気付かない間にこんなにも大きい

その身体も、存在も。



「ンッ…」



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