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支配された惑星
第4章 トルキオの何でも屋ルミカ
異変に気付いたルミカが下車し、アイリの側に駆け寄る。
「何の用だ、ここはエイペクスの住宅街だ。いかにブイユ星人であろうと簡単に出入りしてもらっちゃ困るんだけど。」
戸惑うアイリの前で必死にルミカは呟く。
ブイユの1人、おそらく上官であろう男は部下に指で合図すると、部下は1枚の紙を取り出し読み上げた。
『エイペクス、アイリ。お前を強制供出としてブモス様に献上する。』
その言葉に驚いたのはルミカだった。
「はぁ!?頭おかしいんじゃねぇの、アンタ!アイリさんはエイペクスだぞ!なんでエイペクスが供出されなきゃなんないんだよ。」
これにはブイユの上官が答える。
『黙れ、小娘。貴様ら地球人はどんな身分であれ家畜だ。それを忘れるな。我々飼い主が差し出せ、といえば喜んでその身を差し出すのが家畜の生き方だ。』
冷静な語気だが、残忍さが窺える。本当に地球人を家畜としてしか見ていないのだ。
ルミカは怒りに震え、ポーチに忍ばしたナイフを取り出しブイユに切りかかった。
「だめっ!ルミカちゃんっ!」
「何の用だ、ここはエイペクスの住宅街だ。いかにブイユ星人であろうと簡単に出入りしてもらっちゃ困るんだけど。」
戸惑うアイリの前で必死にルミカは呟く。
ブイユの1人、おそらく上官であろう男は部下に指で合図すると、部下は1枚の紙を取り出し読み上げた。
『エイペクス、アイリ。お前を強制供出としてブモス様に献上する。』
その言葉に驚いたのはルミカだった。
「はぁ!?頭おかしいんじゃねぇの、アンタ!アイリさんはエイペクスだぞ!なんでエイペクスが供出されなきゃなんないんだよ。」
これにはブイユの上官が答える。
『黙れ、小娘。貴様ら地球人はどんな身分であれ家畜だ。それを忘れるな。我々飼い主が差し出せ、といえば喜んでその身を差し出すのが家畜の生き方だ。』
冷静な語気だが、残忍さが窺える。本当に地球人を家畜としてしか見ていないのだ。
ルミカは怒りに震え、ポーチに忍ばしたナイフを取り出しブイユに切りかかった。
「だめっ!ルミカちゃんっ!」