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第7章 決断

カチャ・・・。


静かな廊下に拳銃を構える音がする。
アイリの頭部にブリュンの持つ拳銃が突きつけられた。

「えっ・・・。」

『残念だったな。お前の策などお見通しだ。』

「い、・・・いつの間に・・・。」

ブルガは勝ち誇った顔で呟く。

『さあ、アイリを助けたければ銃を置け。』

頭に銃を突きつけられながら、アイリは震える声で言った。

「ルミカちゃん、私のことはいいから打って！そして、あなただけでも逃げて・・・。」

『ほほう、いい覚悟だ。確かにその選択肢もある。アイリを犠牲にして私を撃ち抜ければ確かに退路は開けるかも知れん。』

『・・・何より、恋敵もいなくなるわけだしな。』

そこまで知っているのか、ルミカは愕然とした。ブルガの諜報能力に畏怖した。

『さあ、どうするのだ。』

アイリは観念して、拳銃を置いた。

「ルミカちゃん・・・。」

ブルガは再び不気味な笑みを浮かべた。


『さあ、ブリュン。褒美だ。このメス猫は好きにしていいぞ。』

ブリュンは鼻息を荒くして、ルミカに迫る。

『作戦決行の日を、その体に聞いてやるといい。』