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第9章 クーデター

けたたましい音を響かせてゲートは少しずつ開いた。
それは、人類の希望へのゲート。

光が差し込んでくる。リョウは眉を顰めてその希望の光を見つめていた。


・・・しかし。


「な、なんだ、あれは！？」

逆光の中、大きな影が露わになる。


「・・・ブモスっ！」

それはブモス率いる数十人のブイユ達だった。

「よう、久しぶりだな、リョウ。心配していたんだぞ・・・。」

ブモスは相変わらず、鎖に繋がれた裸の女をペットのように侍らせている。

「そ、そんな・・・なぜお前が！？」

「お前のことなど全てお見通しだ・・・。」

ブモスは下卑た笑みを浮かべながら、リョウに歩み寄る。

やがて、光に慣れた目線が側の女の姿を捉えた。