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桜の季節が巡っても~追憶~
第57章 ふたりとも好き2(再編済)
「ならもう言うなよ?俺を泣かせるような事」
「…言わない」
そんな事は絶対有り得ない。
もっと言い返したかったけれど、元を辿れば自分が悪い。
自分自身にこそ言い聞かせるように断言する泉夏に、龍貴は独り言の延長のような感じで呟く。
「まあ、先生から奪うなんてとっても容易そうだけど」
「えっ」
「そもそも先生、日本にいないし」
「…来年には戻って来るもん」
面白くなく小声で告げる泉夏に、龍貴の片頬が上がった。
「側にいないってだけで、結構致命的だと思うけど?」
「…」
「近くにいて自分で見張ってられない分、いつの間にか奪われてたりしてな」
「…そんな事にあるわけないじゃないの」
「そうか?」
龍貴は食い下がる。
「お前が俺とふたりで出掛けたって、はっきり『だめだ』って言えない先生の事だ。『いつもはだめだけど』なんて条件付けて許してるようじゃ、俺からしてみれば隙だらけとしか言いようがない」
「それはっ。龍は特別だもん」
-龍の事信じてるから。
むきになる泉夏を、龍貴はあしらった。
「…言わない」
そんな事は絶対有り得ない。
もっと言い返したかったけれど、元を辿れば自分が悪い。
自分自身にこそ言い聞かせるように断言する泉夏に、龍貴は独り言の延長のような感じで呟く。
「まあ、先生から奪うなんてとっても容易そうだけど」
「えっ」
「そもそも先生、日本にいないし」
「…来年には戻って来るもん」
面白くなく小声で告げる泉夏に、龍貴の片頬が上がった。
「側にいないってだけで、結構致命的だと思うけど?」
「…」
「近くにいて自分で見張ってられない分、いつの間にか奪われてたりしてな」
「…そんな事にあるわけないじゃないの」
「そうか?」
龍貴は食い下がる。
「お前が俺とふたりで出掛けたって、はっきり『だめだ』って言えない先生の事だ。『いつもはだめだけど』なんて条件付けて許してるようじゃ、俺からしてみれば隙だらけとしか言いようがない」
「それはっ。龍は特別だもん」
-龍の事信じてるから。
むきになる泉夏を、龍貴はあしらった。

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