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桜の季節が巡っても~追憶~
第57章 ふたりとも好き2(再編済)
「…大学生の私には、かなりの大金だったよ」
泉夏が白状すれば、取り立ててなんの疑問も持たずに龍貴は返答する。
「ふうん?ま、いんじゃない。一年に一度の誕生日くらい、好きな物買ってもらえば」
「けどあんまり高くてびっくりしちゃって。私、急いで先生に言ったんだ。『やっぱり別のやつがいい』って」
「うん?」
「けどさ、そんなの聞く耳持ってもらえなくって。焦ってる間《あいだ》にカードで支払い済まされちゃった」
項垂れる泉夏に、龍貴は呆れる。
「いや、そこは黙って買ってもらおうよ。折角の先生の好意を無にすんなよ」
「そうなんだろうけど。でも知らなかったとは言え、高額な贈り物ねだる女になってて。恥ずかしいやら、申し訳ないやらで-」
溜め息を吐く泉夏に、龍貴は不安を覚える。
「まさかそれ、レジの前でやったんじゃないよな」
「まさか!選んでる最中の話だよ」
そこまで無知ではない-泉夏は頬を膨らませた。
泉夏が白状すれば、取り立ててなんの疑問も持たずに龍貴は返答する。
「ふうん?ま、いんじゃない。一年に一度の誕生日くらい、好きな物買ってもらえば」
「けどあんまり高くてびっくりしちゃって。私、急いで先生に言ったんだ。『やっぱり別のやつがいい』って」
「うん?」
「けどさ、そんなの聞く耳持ってもらえなくって。焦ってる間《あいだ》にカードで支払い済まされちゃった」
項垂れる泉夏に、龍貴は呆れる。
「いや、そこは黙って買ってもらおうよ。折角の先生の好意を無にすんなよ」
「そうなんだろうけど。でも知らなかったとは言え、高額な贈り物ねだる女になってて。恥ずかしいやら、申し訳ないやらで-」
溜め息を吐く泉夏に、龍貴は不安を覚える。
「まさかそれ、レジの前でやったんじゃないよな」
「まさか!選んでる最中の話だよ」
そこまで無知ではない-泉夏は頬を膨らませた。

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