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桜の季節が巡っても~追憶~
第57章 ふたりとも好き2(再編済)
「すっごい的を得てるじゃん。麻衣ちゃん最高」
「もー!だから、弄ばれてなんかないってばっ」
笑い転げる龍貴を非難するものの、まるで効果はない。
泉夏は赤い顔でほとほと困っているしかなかったが、数分後にようやく龍貴は笑いを収めた。
「そろそろ帰るか。シスコンが帰って来たら厄介だ」
これ以上揶揄されずに済む事に心底ほっとし、シートベルトを締めた彼に倣って泉夏もベルトに手を伸ばす。
車を発進する間際。
龍貴は泉夏を見据えて、実に底意地悪く口角を上げた。
「次の飲み会の肴は有栖川先生にしよう」
「え?先生??」
「そう、先生がどれだけいやらしいかを話題に飲む」
「ちょっと龍、いい加減に…!」
泉夏は必死に抗議するが、龍貴はどこ吹く風だった。
「男ばっかの子守りで憂鬱だったけど、俄然楽しみになってきた。俺に合わせるって言うなら、早速来週にしよう。麻衣ちゃん達に連絡しとけ」
楽しそうな龍貴とは対照的に、泉夏は深い溜め息を吐《つ》いた。








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