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桜の季節が巡っても~追憶~
第2章 先生には秘密2
龍貴の運転するアウディが、大通りの交差点で停止した。
信号が切り替わり、目の前の横断報道は行き交う人達で溢れかえる。
それを合図に、運転席側の窓が少しだけ開けられた。
愛飲するセブンスターを一本取り出し、咥える。
慣れた手つきでライターで火を点け、肺に吸い込んだそれを、やがて窓際に吐き出す。
風になびき、逃げる、白煙。
その流れるような一連の動作を、助手席から眺めていた泉夏は知らず、溜め息を漏らす。
煙草を味わっていた龍貴の横顔が、意地悪く歪んだ。
「また見惚れてただろ」
からかいに、泉夏の頬が瞬時に熱を帯びる。
しかし、何も言い返せない。
黙って、自分の言葉を素直に受け入れるしかないらしい泉夏に、龍貴はこちら側を見た。
「何、マジで俺の魅力を再発見してたの?難しいのは分かるけど、いい加減少しは慣れたら」
咥えていた煙草を口から離し、龍貴は苦笑いする。
自惚れもいいとこ-誰が聞いても、そう思う、台詞。
信号が切り替わり、目の前の横断報道は行き交う人達で溢れかえる。
それを合図に、運転席側の窓が少しだけ開けられた。
愛飲するセブンスターを一本取り出し、咥える。
慣れた手つきでライターで火を点け、肺に吸い込んだそれを、やがて窓際に吐き出す。
風になびき、逃げる、白煙。
その流れるような一連の動作を、助手席から眺めていた泉夏は知らず、溜め息を漏らす。
煙草を味わっていた龍貴の横顔が、意地悪く歪んだ。
「また見惚れてただろ」
からかいに、泉夏の頬が瞬時に熱を帯びる。
しかし、何も言い返せない。
黙って、自分の言葉を素直に受け入れるしかないらしい泉夏に、龍貴はこちら側を見た。
「何、マジで俺の魅力を再発見してたの?難しいのは分かるけど、いい加減少しは慣れたら」
咥えていた煙草を口から離し、龍貴は苦笑いする。
自惚れもいいとこ-誰が聞いても、そう思う、台詞。

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