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桜の季節が巡っても~追憶~
第26章 出発前の甘い夜2
あなたの指先を。
あなたの唇を。
あなたの舌を。
あなたの腕を。
あなたの温もりを。
あなたが私を愛撫する全ての動きを。
あなたが私を愛してくれた全てを、この身体に覚えておきたかった。
今夜で最後だから。
今夜で暫くまたお別れだから。
あなたがいなくて、どうしても耐え切れなくなった夜(よ)。
あなたに愛されたこの身体を思い出し、自分を抱き締めて眠るから-…。
彼の舌先ひとつに瞬時に溶かされる、心と身体。
蜜を掬われているはずのに、どんどんいや増しているようだった。
花芯の奥から露が枯れる事なく湧き出てきているのが、恥ずかしくて仕方がなかった。
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