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桜の季節が巡っても~追憶~
第26章 出発前の甘い夜2
「俺は…泉夏の身体が欲しいだけなんだろうか?」
-だとしたら最低だ。
遂にそのひとことを、彼は口にした。
言った自分が一番ショックを受けていた。
認めたくないけれど。
それ以外に理由を見付けられなかった。
だって。
どうして。
こんなにも-。
悲痛な瞳で真っ直ぐに見られ。
泉夏は一瞬息を呑んだが、やがて静寂を破った。
「…私だって」
言葉を選びながら、考えながら、泉夏は呟く。
「私だって、先生に触れて欲しいと思う。先生に触れたいって思う-」
掘り下げると多分とても恥ずかしい事を口走っているので、努めて深く考えないようにし、泉夏は先を続ける。
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