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桜の季節が巡っても~追憶~
第26章 出発前の甘い夜2
秀王は、枕元に散ばっていた内の一つを手に取る。
それを破くほんの数秒でさえもどかしかった。
それを自らの屹立したものにつける僅かの間でさえ、気が急いて仕方がなかった。
彼女の両脚を割り、悦びに濡れた奥深くまで、欲の塊を躊躇いなく一気に沈めた。
凄まじい快感が、ふたりを果てまで貫く。
「ああぁ…っ」
泉夏の歓喜に満ちた啼き声が響き。
ベッドは激しく軋み出した。
まだ片手に数える程しか、一緒の夜を過ごしていない。
こうして身体と身体が繋がった事はもう少し多いけど。
あの桜の嵐の中で出逢って、三年。
三年も経っているのに、愛し合ったのはほんの僅かで。
なのに、愛し合えるのは今夜までで。
また暫くは夢の中でも触れ合えやしない。
こんなに好きなのに、残念ながら夢に出て来てくれたのは-たったの一度だってない。
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