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桜の季節が巡っても~追憶~
第31章 先生には秘密2(再編済)
龍貴に見詰められ、泉夏は気恥ずかしさのあまり、慌てて視線を車窓の外へ向ける。
そんな彼女の様子に龍貴は重ねて苦く笑い、青信号になった為、再び静かに車を発進させた。
「大丈夫?」
笑いを含んだ龍貴のそれに、泉夏は恐る恐る、彼の横顔を見た。
「そんな調子で今日大丈夫なの?俺の格好良さにいちいち魅入ってると、とても身が持たないと思うけど」
彼の煙草を咥えた口元が意地悪く、上がった。
龍貴が放ったその一言に。
龍貴の色気に縁どられたその唇に。
やばいと思いつつも、どうしても、今日は胸のどきどきが治まってくれない。
今まで散々、もっと際どい事も言われてきたのに。
今まで散々 その妖しさに直面してきたはずなのに。
それでもなんとか大丈夫だったのに。
なのに。
彼が言う通り、確かに今日の私は、平気でいられない-。
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