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桜の季節が巡っても~追憶~
第33章 先生には秘密4(再編済)
泣いたりしたら、彼をかわいそうだと肯定する事になる。
だから、泣かない。
そう、決めていたのに。
確かに、決めていたのに。
なのに-。
「有栖川先生だけじゃ飽き足らず、涼にまで俺を殺させようとしてるだろ、お前?」
話す内容とは裏腹の、愉悦を含んだ、龍貴のそれ。
「ちが…っ」
違う。
そんなんじゃない。
言いたいのに、上手く言えない。
夜中。
家の玄関前。
ご近所にも迷惑だし、不審がられるし、何より、家の中の母親や兄に気付かれたら。
自分はどう思われてもいい。
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