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溺愛〜あたしだけの王子様〜
第2章 後編
『今日は何も頼んでないと思うんだけど……』
あたしが首を傾げると、


「はい、注文はありません。
でも、さっき………
『あたしも』って言ってくれたから。思いが通じたと思って」


『え、あれは……』
テキトーな嘘なのに。

『あのね、宏樹くんあれはね……きゃあっ』
宏樹は聞きもせずにあたしの腰を抱えて唇を塞ぐ。


『………ふぐっ…』

「碧さん、もう俺抑えられないよ!
ご主人には敵わないと思ってたけど……
奪いたいよ」

宏樹くんは強い力であたしを玄関の床に押し倒した。


『あんっ!痛っ……』
あたしは思い切り尻餅を着いた。
『待って、ねぇ宏樹くん』


「ああっ、碧さん……
堪らないよっ」

宏樹くんはあたしの制止も届かない。


あたしのクリーム色のワンピースを捲り上げると、
太ももを右の手のひらで撫でながらのし掛かった。


鼻息が荒い。

首周りが深い襟ぐりのワンピース。
無理やり引っ張るようにして、
膨らみが見えると宏樹くんはかぶり付くように舐め始めた。
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