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溺愛〜あたしだけの王子様〜
第2章 後編
「旦那さんに勝ったなぁ……………」


宏樹は何やらぶつぶつ言っているけれど、
あたしとしては注文もしていないのだからサッサと終わらせたい。


あたしは寝室に入るとカーテンを閉めた。


そして、
ワンピースを捲り上げて脱ぐ。


白いブラジャー&ショーツになると、
それも手早く外した。


宏樹は何故か震えながらあたしを見てる。


あたしは気に留めず、
『……さあ………
早く、しましょ?』と全裸でベッドに横になった。













『ああん!
あん、あんっ!』
宏樹も全裸になるとあたしにかぶり付いてきた。

あたしは早く終わらせたくてヨガり声をわざと大袈裟にする。



下になり、
大きく脚を広げていると宏樹くんは夢中で挿入して腰を振っている。


『ああん、凄いのぉ……
宏樹くんの奥まで届くぅ』

「碧さん、碧さんっ……
ああ、こんなにびしゃびしゃに濡れてくれるなんて………」



宏樹はまた思い違いをした。

あたしが濡れてるのは、
頭の中で時人に犯されてる想像をしてるからなのに…………
セリフも、リップサービスなのに。


「碧……凄くいいよっ…」


呼び捨てにされた。
あたしは心底どうでもよくなってきた。
そうだ。時人にラブレターを書いた女子たちへの苛立ちのストレス発散にしちゃえ♪♪
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