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第7章 シーン7

　見られている。

　大輔に見られている。

　見られながら、あたしは感じている。

　大輔の見ている前で見られていることに快感を覚えながら、快楽の階段を上っている。

　もう少ししたら後戻りできないところまでいく、そうしたら後は大輔に見られながら絶頂まで一直線に進んでいく。

　そう思った矢先、隣の個室に人が入る気配がして、話し声が聞こえた。

「観客が増えるみたいだな。」

　耳元で大輔が囁くのと、カーテンが引かれて隣が見えるようになったのは殆ど同時だった。