パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第8章 シーン8

　けれど周囲の期待はまだ盛り上がる。

　まさかよね。

　そんな都合の良いようにカードが出てくるわけはない。

　使われるカードはジョーカーを入れて５３枚。表に晒されたのは４回戦までで１２枚とジョーカーの１枚。

　選ばれずに戻されたカードも含めて残されたカードは４０枚。

　そうか４０分の４枚。

　確率は１０分の１、いやそれが二人目は３９分の４．合計確率は２割をほんの少し超えるくらいある。

　五回に一回くらいは出ても良いはず、まったくないわけではないどころか充分ある確率だ。

　ちょっと不気味な感じがした。

　だが、どきどきする感じはあっても逃げたいような気持ではなかった。

　もし最悪の事態になった場合、大輔はそれを見て興奮するのだろうか。そんなことを考えた。