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第9章 シーン9

　あたし達はハプニングバーを出て駐車場から大輔の車を出すと、助手席には北上さん、後ろの座席にはあたしと美奈さんが乗り込んだ。

「急にこんな展開になるとは思わなかったけれど宜しくね。あたしの事はさんづけじゃなくて美奈って呼び捨てで良いから。あたしも里菜って呼んで言い？」

「ええ、構わないわよ。あたしも美奈って呼ぶから。」

　車は街外れのモーテル街に行って、その中の一軒に空室有りのネオンが出ているホテルの入った。

　大きめの部屋が良いと言う事で一番高い部屋を選んでその部屋のガレージに乗り入れる。

　車を入れてガレージの奥の部屋のパネルスイッチを押すと、ガタンと振動がしてシャッターが自動で下りてくる。

　もう引き返せない牢獄の扉が閉まって行くような気がした。

　あたし達は車を降りると奥の扉から部屋に入った。