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第9章 シーン9

　北上さんはそう言うとアナルに指を這わせる。

　洗腸してあることは大輔に聞いたのだろう。

　そんなことまで言ったのだ。

　恥ずかしくなる。

　そうだ、大輔、大輔は今どうしているだろう。

　やっぱり美奈と同じようにしているのだろうか、それとももうセックスまで進んでしまっているのだろうか？

「ご主人のことが気になりますか？」

　良い当てられてはっとする。

「図星だったみたいですね。」

　身体が硬直しているのがわかる。

　あたしは北上さんの愛撫を受けながら大輔のことを考えていた。大輔に抱かれている時には他の男の事を妄想していたのに。

「ご主人はね里菜さんの事が気になって仕方ないらしく、どうも美奈に夢中になれないみたいなんですよ。それで、ちょっと予定を変更して、ご主人を交えて里菜さんを気持ち良くしようということになりました。」