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寝取られ妻
第4章 シーン4
 買い物の紙袋を開ける。

 一つは手芸品店で買ってきた袋。

 開けると中からは、手芸用の綿の紐が出てくる。

 色は赤と黒の二本。柔らかな感触で長さはそれぞれ4メートル。

 もう一つの袋はホームセンターで買ってきた袋、こちらは同じ綿ロープなのにかなり固く感じる。

 素材が違うのだろう。

 長さはちょっと長いかなと思ったけれど6メートル買ってきた。

 縄は大輔が今日買ってくると言っていたけれど、もし忘れても良いように念のため買ってきたのだった。

 縄を買うだけでどきどきして気持ちが昂っていく。

 食事の材料は今日は出来合いの総菜を買ってきて、そう時間がかからないようにしようと思った。

 夕食の用意が整った頃、大輔が帰って来た。

 いつものビジネスバッグのほかにやはり紙袋を下げていた。

 忘れずに買ってきたのだろうと思ったが、それを言うのも興醒めなので敢えて黙っている。

 あたしが買って来た縄は無駄になったけれど、そんなことはたいしたことではない。

 大輔もその話題は一切触れないで、食事中も会社の話や最近話題のニュースの話などに終始した。
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