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水流金魚
第2章 金魚の移り気
「花、起きて」
「んー…」
「そろそろ帰らないと」
目を覚ますと現実に引き戻される。服を着て、ホテルを出て、彼の車に乗る。下の子を託児所から引き取ると家に帰る。
家に帰ると彼には連絡を取れない。彼は浮気の常習犯ということもあり、奥さんが厳しいようだ。連絡したい時にできない既婚者が相手なんて辛いだけだ。
鞄の中に入れっぱなしのスマートフォンから着信音。
「もしもし」
「ごめん、今日、仕事で帰り遅くなりそう」
「分かった」
私は、寂しさに耐えきれなくて、仲の良い妹みたいな子に電話をかけた。
「もしもし、ミキ?」
「久しぶり。花さんどうしたの?」
「今夜、仕事終わったら一緒にご飯なんてどう?」
「あ! ホントに?! ちょうど、今、終わったとこだから一時間くらいしたら行くね」
「ん、待ってる」
「んー…」
「そろそろ帰らないと」
目を覚ますと現実に引き戻される。服を着て、ホテルを出て、彼の車に乗る。下の子を託児所から引き取ると家に帰る。
家に帰ると彼には連絡を取れない。彼は浮気の常習犯ということもあり、奥さんが厳しいようだ。連絡したい時にできない既婚者が相手なんて辛いだけだ。
鞄の中に入れっぱなしのスマートフォンから着信音。
「もしもし」
「ごめん、今日、仕事で帰り遅くなりそう」
「分かった」
私は、寂しさに耐えきれなくて、仲の良い妹みたいな子に電話をかけた。
「もしもし、ミキ?」
「久しぶり。花さんどうしたの?」
「今夜、仕事終わったら一緒にご飯なんてどう?」
「あ! ホントに?! ちょうど、今、終わったとこだから一時間くらいしたら行くね」
「ん、待ってる」