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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第9章 "急"


「…我がおらぬ方が話しが進みそうだのぅ…
我は客間に戻るとしよう…
橘、暇な時で良い外宮に顔を出せ良いな?」

「…承知しました」

そう言い残し当代様は道場を後にした…
勿論髪と瞳の色を変えるのも忘れずに……



「・・・・・・・・」

「「・・・・・・・・」」

長い沈黙が痛い…。


先に言葉を発したのは………瑠衣である。


「話しますか?」

 「「えっ??」」

総司と山崎は瑠衣の言葉に何の事だと首を傾げる。


「今見た事、自分が女子な事、局長達に話しますか?」

瑠衣は着流しをギュッと掴み、俯きながら話す。

「私は……
私は橘さんが男でも女子でも関係ありません!!
一番隊副隊長はあなたしか居ないのですよ?」

にこりと笑い瑠衣に話しかける総司。

「そやなぁ橘は橘や、男でも女でもかまへんな…
局長達に報告は保留や。」

どうだと言う顔をする山崎。

瑠衣はゆっくりと顔を上げにっこり笑う…

「・・・ありかとう‥御座います」

その屈託のない笑顔に顔を赤くする二人…
先程の今である、こればかりはどうしようも無いらしい。


「今まで通り、しっかり隊務を勤めさせて頂きます!!」

「此方こそ、改めてよろしくお願いしますね橘さん!!」

「はいっ!!」

総司と山崎は知っても沈黙を選んだが……
瑠衣の心中は喜んで良いのかどうか複雑である。


朱雀様が道場を出て行った事もあり、瑠衣達三人も漸く道場を後にした…



こうして朱雀様騒動は一握りの不安を残し一応幕を閉じたのであった。


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