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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第2章 "神"


「結界符と結界石、玄武様からの玄剤が入って御座います。」

結界符・結界石
朱雀自身が作った防護結界用の符と石
敵に放てば、その結界の力で相手を動けなくする事も出来る、符…石の順で籠もっている力も強くなる

玄剤…玄武が作る薬、強力な力の回復薬その代わり副作用も強力、人間に使えば即死間違い無し、使いどころが難しい最終手段並みの薬である


朱雀は少々渋い顔をしながら、優衣から袋を受け取った…


「符が八組、石が五組、玄剤が三つ…こんなものか…」

中を確認し納得して懐にしまう、そして太刀を差し優衣を仰ぎ見る。


「直ぐ戻るが、留守を頼むぞ」

珍しく軽く笑う朱雀、"過去渡り"が楽しくて仕方がない様子…

「心得ました、お気をつけて下さいませ」

そう言い優衣も微かに笑う…

朱雀は何も無い所に手を伸ばす…

すると、手の前方に微妙な歪みが現れた…


「ではな…」

そう言い残して、朱雀はその歪みに入って行った・・・



消えた朱雀の後を見つめていた優衣

「ご無事でお戻り下さい」

この後、優衣の不安は的中する事になる、勿論"過去渡り"が使えない優衣には分かるはずは無いが・・・・・


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