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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第13章 "心"


「…はぁ…はぁ…そ…総司…私は…大丈夫…ですから…総司の…好きに…」

整わない息に達した後の少し怠い体、瑠衣はやっとの思いで総司に答える…

「…待ったは無しですよ…」

総司はそう言うと、ゆっくりと瑠衣の中に腰を進めて来た‥


「あっ!!…んっ…あぁ…」

「クッ…る…い…力…抜いて…」

「やぁぁ…分から…ない…」

狭い瑠衣の中は思い通りに前に進めない、総司は無意識に瑠衣の耳をカプッと甘噛みしてみる…

「いゃんっ…!!」

甘噛みされて気がそちらに行ったのか、瑠衣の力が僅かに抜ける…
それに気付いて総司は一気に腰を最奥まで進めた!!


「あぁぁぁっ…!!」

瑠衣の体がしなやかに仰け反る、それを腰を掬い軽く受け止める総司…

「はぁ‥はぁ‥
分かり…ますか…私が…はぁ…瑠衣の中に…居る…のが…」

「はぁ‥はぁ‥はぁ‥わ…分かる…よ…総司…」

総司の熱くて火傷しそうな熱棒が、自分の中に居るのがはっきり分かる…

やっと‥やっと一つになった二人…


「瑠衣っ…!」

総司の腰が瑠衣の様子を見ながら、ゆっくりと動き出す…

「んっ…あっ…総司…はぁ…はぁぁ…」

お互いに激しく乱れる息…もう誰も二人を止められない…

瑠衣の声は痛みというより甘い喘ぎ声、それを確認して総司の腰がだんだんと速さを増す…
それに反応するように瑠衣の乱れも激しくなる…
無意識の中、瑠衣は総司の首に腕を回し、その唇を求め、総司もそれに答え激しく貪りながら、二人の快楽は頂点へと登ってゆく…


「あっ…総司…私……も…う…」

「えぇ…私…もっ…」

互いに混ざり合い快楽を分かち合い、高まる深い快感に登り詰める…

「あっ あぁぁぁぁぁ!!」

「はぁっ…くっ…!!」

二人同時に果て達する…
総司にしてみれば初めての女子の感覚に快楽、瑠衣にしてみれば初めての有り得ない程の快感…

上り詰め放出した倦怠感に、総司は瑠衣の体にぐったりとのし掛かった…


「「はぁ‥はぁ‥はぁ‥」」

互いに荒れた息の乱れを整えようとする…

「…瑠衣…」

「はい…」

「…愛しています…」

真顔でそう言い、総司は瑠衣の唇に軽く口付けた・・・・・
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