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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第14章 "黒"
「んっ…」
「…瑠衣…」
軽く口付けをし、名残惜しそうに唇を離す…
「…総司………」
「クスッ…
怪我人には此処までですよ…」
「……」
「瑠衣、一緒に寝ても良いですか?」
「…はい…」
総司が瑠衣の布団に入って来る、負担を掛けないようにしながらも、何時ものように瑠衣を胸の中に抱き込む。
「何だか一緒に寝るのが癖になったみたいです」
「癖って…」
でも悪い気はしない。
「お休みなさい瑠衣」
「はい…総司…」
二人はそのまま仲良く眠りに付いた・・・
神社の一室ー
「主…只今戻りました」
相変わらず結界陣の前に座っている主と呼ばれる男。
「星羅か…して…」
「上級を倒したのは新撰組、壬生浪です」
「壬生浪だと?」
「はい、その中の数名が朱雀と接触を持っているようです」
「ほう…朱雀と……」
主と呼ばれる男は何かを考えているようだ。
「星羅…」
「はっ」
「朱雀と関わりある者に接触してみよ、その力量見てみたい、上級を一匹付けるよいな」
「主の仰せのままに」
星羅は音も無く姿を消した・・・
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