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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第14章 "黒"


「あれば便利なんだがな…」

また頭を掻く土方。

「自分も後数組しか所持していないです」

「…そうか…
で、術式ってやつは何が使えるんだ??」

「大したものは使えませんよ…
せいぜい敵を足止めするとか、身代わりを作るとか…
忍とそう変わらないと思います」

「なる程…
術式っていうからこう…
何かどデカい事が出来ると思ったぜ」

「そんなのは朱雀様にでも頼んで下さい!!」

土方の質問攻めにいい加減飽きてきた瑠衣…
土方も気づいたのかニヤリと笑う。

「頼んだらやってくれんのかよ…」

「無理です」

即答・・・


「あぁ…
分かった分かった…兎に角今は傷を早く治せ」

「そうさせて頂きます」

「今後の対策は橘お前が回復してからだ、いいな」

「はい」

土方は話は終わりと、さっさと出ていった。



「はぁーーっ…」

瑠衣もやっと解放されて、また溜め息を吐く…。

「いやぁ凄いですねぇー
上級ですか…
出会いたくはありませんね」

総司はやっと瑠衣の側に来てしっかり座っている

「沖田先生の事だから、会いたいなんて言うと思いましたが?」

土方との会話の後のせいか、何時になく手厳しい…

「やだなぁー
私が出会いたいのは強い人間であって"鬼"ではありませんよ」

「・・・
そう言う事ですか…」

総司より強い人間…
一体どれだけ居るのやら…

瑠衣の頭の中に数人浮かんだが、勿論言えない話だし、実際はどうなのか疑問が残るのも居る

大概現実なんてそんなものである…。


「とりあえず副長の長話に少々疲れました…」

「そうですね、休んだ方が良いと思います」

「はい…」

瑠衣は素直に布団に横になる。

「灯り消しますね」

総司は羽織を脱ぎ、灯りを消す…
月の光だけが部屋を照らす…

「橘さん…」

「はい…」

「あまり無理はしないで下さい…」

「…はい…」

総司の動く影が見える…
その‥何故か自分の布団の所に居るのだが…


「沖田先生??」

「…総司…」

「……総司??」

総司は瑠衣の体に負担を掛けないようにしながら、瑠衣の唇に口付けを落とした・・・
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