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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第15章 "白"


結局の所、その後は何事も無く巡察は終了…
三人は屯所に戻る事に……


「お疲れ様でした」

瑠衣はそう言って二人を置いて、先に屯所の中に入って行く…

自室までの道のりを、瑠衣はボーっと歩いている。


(そろそろ色々と動き出す時期かぁ…)


長州方も京に戻り、冬になれば動き出す…
年明けは確か将軍警護があった筈…そして…


(池田屋事件…)


新撰組一番の出来事が控えている。


(それまでには裏の方を片付けたいな…)


歴史の足を、自分が引っ張る訳にはいかない…


(時間的に後半年ちょっとか…)


それまでには、全て片を着けてしまいたい


(間に合って欲しい…)


瑠衣の本音である。



自室に戻り、流石に血の匂いがするので風呂に入り(今日は先に斎藤が入ったのを確認済)
文机に座り今日の巡察報告を書く、これがまた時々総司に逃げられいるのだが……


「はぁー
さっぱりしました」

総司が風呂から戻って来た。

丁度報告書も書き終わり(自分で書いて下さい沖田隊長…)
布団を引こうと押し入れに手を伸ばす…が……

「あぁ私がやります」

報告書の代わりだと言わんばかりに、布団を引き出す総司。

「そう思うのなら、報告書を人任せにしないで下さい…」

「ぁはは…
私、文字見てたら眠くなりますので‥」

「はぁーーっ・・・」

一番隊隊長…
本当にそれで良いのか…
かなり疑問に持ってしまう……


「左之なんて毎日伍長にやらせてますよ?」

布団を引きながら、総司はさらりと言ってのける…


(あの左之ならありそうだ…)


瑠衣は瑠衣で、原田の事だからと思わず納得してしまう

「隊は隊でも内情は様々です」

「・・・・・・・・・・」

呆れて何も言えない…


「ねっ‥」

布団を引き終わり、その上にちょこっと座ってる総司‥

「良いんですねそれで…」

瑠衣も布団の上に座る。

「良いのですよ、それぞれ皆違うのですから…」

それもそうだ…
隊長の仕事に此処までという規則は無い…
伍長や平隊士達が、進んでやる場合もあるに違いない。


「全く、いい加減というか…
はぁーーっ・・・」

「クスッ…
それも隊の信頼関係の内ですからね」

まぁ…
だからこそ土方は敢えて止めないのだろう。
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