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第16章 "真"

「はぁはぁ…はぁ…はぁ…」

瑠衣は達した後の脱力感に襲われ、肩で荒い息をしている…

「クスッ…
可愛いですね…」

優しい笑顔でそう言い瑠衣に口付けする…

この姿‥朱雀の姿である自分に向かって可愛いなんて言えるのは、総司くらいなものだろう…

「はぁ…んっ…」

「んっ…ん…」

優しく抱き締めながら、瑠衣が少し落ち着くのを総司は待つ…



「…総司‥やりすぎです…」

「えー
私としてはもう少し…」

「もう少しって……」

「だから…もう少し…ね」

総司は瑠衣の腰を掴み抱き上げ、急に自分の上に乗せた…


「総司!!」

「瑠衣が下だと背中が痛いでしょう？」

「・・・ばか･････」

つくづく天然だと思う…

瑠衣は呆れて二の句が出ない…


お互い裸で更に総司の膝の上にまた乗せられ、嫌でも分かってしまう総司の堅く熱くなった欲望の証…

「・・・
総司……いいよ…」

「…えぇ……」

総司が瑠衣の中にゆっくりと入って来た……

「んっ…はぁん…」

熱い塊が自分の中に…
それだけで一度達した体は、敏感に塊を捉え、また快感に登ろうとしてしまう

「はぁはぁ…
瑠衣の中は温かくて狭いですね…
物凄く私のを締め付けて来ます」

「…そ…総司のも熱い…です…」

総司が耐え切れないと言わんばかりに、瑠衣の両腕を掴んで自分の首に回させる…

「動き…ますよ…」

総司の腰がゆっくりと動き始めた‥

「あぁ…んっ…ふぁっああぁ…」

銀色の髪が動きに合わせてゆらゆら揺れる…
その赤い瞳は優しい色を称えている…

「はぁ…総司…」

総司に合わせ自身も動く…

「くっ…はぁ……」

お互い接吻を繰り返しながら混ざり合い登りつめて行く…

「んっ…はぁ…はぁ…あっ…」

「はぁ…はぁ…る…いっ…」

二人共に動きが激しくなる…

「…そう…じ…私…もう…」

「はぁ…えぇ…私…もっ…」

瑠衣が総司の首をキツく抱き込み、体が痙攣するようにビクビクしている…

総司は瑠衣の腰を掴み、力の限り己が腰を揺すり上げた時!！

「…瑠衣っ!!」

「あぁぁぁぁーっ!!」

快楽が弾け、二人同時に達し果てる……


気だるさの中、しっかり抱き合う二人…

「放しませんよ…絶対に…」

「放さないで…総司…」

それはお互いの中で一番大切なものが変わった時でもあった・・・