この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
木之花ノ夜想曲~夢語り~
第20章 "追"


「良い女だったな…」

此処は京の外れに近い竹林の中の一軒家…
長州方の隠れ家の一つである。


「晋作、また女か?
今度はどんな遊女だ??」

煙管を吹かし、窓辺に腰掛けている高杉。

「稔麿、別に俺は遊女だなんて言ってねぇぞ?」

高杉の相手は吉田稔麿…
どちらも長州にある松陰塾の三頭と呼ばれている、切れ者である。


「遊女じゃ無いのか、珍しいな」

吉田は部屋の中央に座り刀の手入れをしている。

「遊女だけが女じゃ無いだろうが」

「それもそうだ」

刀の手入れが終わったとばかりに鞘に収め、自分の横に置くと、ゴロンと寝ころがった。


「どんな女だ?」

高杉は煙管を吹かし、吉田の方を見てニヤリと笑う。

「気が強い男みたいな女さ‥」

そんな高杉の言葉に吉田が意外そうな顔をする。

「晋作の好みから外れてるんじゃ無いか?
もっと女らしい女が好みだと思っていた」

「普段ならな…
だが、あの女は別だ」

「随時ご執心だな?」

「あぁ…
手に入れて、これでもかというくらい責め上げ壊したくなる…」

一度機会はあったが、部下の手前や藩邸に呼び出されと、その機を逃した。

全てが終わり何となく戻って見ると部下は全滅、女は居なかった。


「ふん…物騒だな…」

「そうか?
よがり狂う女を見るのも楽しいぞ??」

「俺には興味無い…」

吉田はそのまま昼寝をしようと目を瞑る。

「稔麿、お前の女嫌いも相も変わらずだなぁ、それで…
例の件行動に移すのか?」

例の件と言われ、吉田は仕方無く目を開ける。


「晋作達には迷惑は掛けん、此は俺の問題だ…
もう少し…冬が強まり空気が乾燥したら始めるさ…」

「…そうか…」

止めても無駄と分かっているのか、高杉はまた外に視線を戻し煙管を吹かした・・・







瑠衣の傷も癒え(普通なら有り得ない早さで回復)、隊務に復活している。

今日から五日間は夜勤、裏の隊務だ(因みに五日間一番隊は永倉か斎藤が代わりを勤めてる)…


「総司、少し離れてますが"鬼"が三匹集まっている場所がありますね」

今日も鏡を手に"鬼"の捜索と退治に明け暮れている。
/735ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ