この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
木之花ノ夜想曲~夢語り~
第20章 "追"


問題なのは、その辺の女より上玉だって事だ…
総司が居なかったら、自分だとてどうなっていたか…

ああいう時の橘の色気はかなりキツい…
その辺の男なら間違い無く落ちる…

此方も理性を保つので精一杯だった…


「本人に自覚が無い以上どうしようもねぇだろうが…」

「…やっぱり………」

土方は苛々と煙管を振り回す…


「あぁっ!!
此方でウダウダ言っても始まらんぞ」

「・・・・・・・
分かってますよぉ…」

「だったらさっさと仕事に戻れっ、こっちは忙しいんだっ!!」


「はーぃ……」

総司は恨めしい顔をしながらも、仕方が無く土方の部屋を出て行った…



「はぁーっ・・・・・」

土方も盛大な溜め息を吐く…

「総司のもんじゃ無かったら、俺が奪ってただろうなぁー」

物騒な事を言いながら、土方はまた仕事に戻った・・・・・








「やっぱり良い女だったなぁ…」

京の外れに近い隠れ家…

高杉はまた窓に持たれかかり、煙管を吹かしている。


「晋作、その女に会ったのか?」

吉田はお猪口片手にチビチビと酒を煽っている。

「あぁ…
裏路地に連れ込んで、これでもかと責め立ててやったさ‥良い声で鳴きやがってよ…
そりゃあ面白かったぜ‥」

今朝の‥

あの何度も果て鳴き、それでも気丈に我慢しているあの姿、あの顔、今思い返してもゾクゾクとする。


「邪魔が入らなかったら、まだまだ責めて責めて狂わせてやったものを…」

「邪魔?」

吉田は高杉の邪魔という言葉に反応する…

「あぁ…
壬生浪に邪魔された…」

「晋作が壬生浪如きに?」

高杉は煙管をしまう。


「幹部級が二人なら分が悪いさ…」

「へー壬生浪…ね…」

吉田は何かを考える様に、手に持つお猪口を見つめている。


「まっ、また機会はあるさ…
稔麿、俺は小五郎の所に行って来る」

立ち上がり、のんびりと部屋を出ようとすが…


「それこそ壬生浪に足元すくわれるなよ」

「分かってるさ」

高杉はニヤリと笑い、今度こそ本当に部屋を出た・・・
/735ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ