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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第21章 "術"


「ですから、一言で術と言っても色々有るんです、派生もありますし…
自分だって全ては把握出来ませんよ…」


土方の部屋ー


瑠衣・総司・土方それに山崎

四人集まり、術に関する俄か講習会と化してる。


「朱雀様や自分が主に使うのは陰陽道、平安の頃からある正式な術です…
昔は御所‥当時は内裏に陰陽省という部署があったくらい一般的だったんですよ」

「では何故今はあまり無いのですか?」

総司の意見は最もだと思う…

「引き継ぐ者が少なかった…
修行したからといって必ず陰陽師に成れるとは限らないんです、やはり生まれ持った才能と血筋ですかね…
今現在御所に安倍家が居ますけど、あれは血筋です」

「聞いた事あるなぁ…
確か有名な安倍晴明の血を引く家柄だとか何とか…」

山崎がウンウン頷いている。

「その通りです…
ただ始祖の安倍晴明は強力な陰陽師だったんですが、やはり時代と共に血は薄れ、今は吉凶や失せ物とか占いくらいしか出来ない筈です」

「そんな程度か??」

意外そうな顔をする土方。

「そんな程度ですよ…
今の安倍家では、強力な結界や符術なんか殆ど使え無いと思います…
後、術とは少し違いますが、忍でも代々受け継がれる特殊な技とかもあったりします…
毒の血・分身・中には少しですが自然を操る一族も居ると聞いています」

「あー
あるある…
前に風を操る一族に遭遇して、しんどい目にあったわ」

山崎が嫌そうな顔をしている…
多分その時の事を思い出したのだろう。


「一族も大概一子相伝の筈ですけどね、やはり血筋の力ですから…
後はそれらを派生に、色々な形で術は有るんですよ、ただ今の神社仏閣なんかの札や御守りはかなり怪しいですが…」

「全て嘘ではねぇだろ?」

「えぇ、熊野大社・日光東照宮・厳島神社・出雲大社…
その辺は正式ですね」

「全て京から離れて居ますね」

「はい、京で本当に正式なのは多分‥御所内の一部のみかと…
後は朱雀様の外宮…」

「全て面倒せぇ場所ばかりだな…」

瑠衣も頷いて同意する。

「それだけ継承が難しいんですよ…」

「では正式に術を使えるのは、ほんの一握りという事ですか?」
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