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木之花ノ夜想曲~夢語り~
第21章 "術"


永遠なんて言葉は無い…
悲しいがそれが現実…


「・・・
近日中に、当代様達が二つ目の黒の術石の破壊に向かいます」

突然の瑠衣の言葉に不思議に思う総司…

「まだ正確な場所は聞いていませんが、二つ目を見つければ残りの六つの術石の場所が見つかりやすくなります…
私も…
多分出ます…」

「それは…」

「えぇ、多分敵は罠を仕掛けている…
それも多分上級…
だから私が出るんです」

「・・・・・・・」

「全ての術石を破壊しない限り、中心にいる筈の敵には辿り着け無い…
空にある結界は負の力を増している…
このままでは人にまで影響が出てしまう」

総司は瑠衣の体をそっと抱き締める……


「どんな風に出るのですか?」

「負の感情が増します…
多分‥辻斬り・暗躍・恨み…
そんな暗い事が後を絶たなくなる…
その前に破壊しないと…」

「私は手伝え無いのですね」

その手に捕まえたと思えば、直ぐ離れてしまう…

けれど、自由に…

それも自分の望みだから。


「…
帰れる場所があるのが一番心強いんですよ‥
今の私の帰る場所は総司‥あなたですから」

瑠衣は総司に向かって優しく笑う。

「…分かりました、けどあまり怪我はしないで下さいね」

「当たり前です、誰が好きで怪我しますか…
もう上級相手でも躊躇いませんから」

躊躇いは犠牲を生む、瑠璃の件で思い知った…
だからもう躊躇わない。


「そう言って無茶するのが瑠衣ですからねぇ」

「信用無いですね」

「この部分だけは無いですねー
何時もそう言って無茶してますから」

「うっ…」

全てが本当の事だけに反論出来ない……


「そう言われたく無いのなら、何事も無く帰って来て下さいね」

「…分かりました」

瑠衣は少しムッとしているらしい。


「ほら、そんな顔をしてると、折角綺麗なのに勿体無いですよぉー」

「綺麗とかの問題では無いと思うんですが………」

総司の天然な言葉に、ついガクッとうなだれてしまう。


(本当に最近は表情がコロコロ変わる様になりましたね)


それだけ感情というものを理解して来たのだろう。

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